パフォーマンス・チューニング
コンサルティング・サービス

[事例003]
大手通信会社 様

大手ITベンダーによるハードウェア増強提案を回避。最小限の設備投資でパフォーマンス問題を解消。

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ご相談に至る経緯

夜間処理の負荷により基盤リソースが逼迫

商用サイトにて提供中のサービスが好評につき、順調に利用者数を伸ばしていました。しかし、これまでは数時間で完了していた夜間バッチ処理が、ある時期を境に遅延する傾向が強まり、時として1日以上を要することもありました。このためシステム全体のパフォーマンスに影響を与えかねない状況でした。

お客様の対応

大手ITベンダーの提案に疑問符

システム開発元の大手ITベンダーに相談を持ちかけたところ、今後の利用者数の増加を見越してハードウェア増強の提案を受けました。そこで、この提案が妥当かどうかを判断するために当社にボトルネック調査を依頼されました。

当社による診断

基盤リソース(CPU、メモリ、ディスク)とアプリケーション(SQL)の両面からボトルネックを調査したところ、次のようなことが判明しました。

メモリ(ソート領域)の枯渇

問題となっているジョブを特定し、分析を進めたところ、複雑な集計結果を求めるSQLが夜間バッチ処理に多数含まれていました。このためソート領域(メモリ)が枯渇し、一時表領域(ディスク)を大量に消費していたことが基盤リソースを逼迫させている原因として確認できました。

当社からの提案

SQLの組み替えと必要最小限のメモリ増設

問題となっているSQLをリストアップし、より効率的なSQLへの組み替え案(当事例においてはマテリアライズド・ビュー)の使用が効果的でした)を提示しました。また、調査結果をもとにDBサーバに対するメモリの増設とOracle初期化パラメータの変更を、それぞれ具体的な数値を提示したうえで推奨しました。

お客様の判断

当社の改善提案をもとにSQLの改修とメモリの増設に着手されました。

結果

夜間処理は従来どおり数時間で完了するようになり、基板リソースにも今後の利用者数の増加に耐えられるだけの十分な余力が生まれました。その結果、利用者に対するサービスレベルが向上しました。

最小限の投資で最大限の効果を

たとえ高性能なハードウェアを取り揃えても、ボトルネックを特定し、その原因を取り除かなければ、効果が限定的であるばかりか一時的なものに終わる可能性が高くなります。パフォーマンス問題には必ず原因が存在します。それすら分からない状態で見積もられたハードウェアの増強費用が果たして妥当といえるのか、お客様が疑問を抱かれたのも無理はありません。このように、ボトルネックを特定しなければ最適解を導くことは不可能です。